Jamf ProのポリシーのSelf Serviceアイコン設定など、macOSのアプリケーションのアイコンを使用したいケースがあります。 このアイコンをPNG形式の画像として取得できると事足りることが多いです。

今回はmacOSアプリケーションのアイコンを取り出す方法を紹介します。

macOSアプリケーションのアイコン

macOSのアプリケーションのアイコンとは、FinderやLaunchpad、Dockなどで表示されるアイコンのことです。

このアイコンは .app アプリケーションの Contents/Resources ディレクトリに入っているicns拡張子のファイルの中身が表示されています。icnsファイルはApple Icon Image formatと呼ばれるいくつかの解像度の画像ファイルがパッケージングされているものです。

# Zoomの場合
/Applications/zoom.us.app/Contents/Resources/ZPLogo.icns

アプリケーションのアイコンをPNG形式の画像として取得

アプリケーションのアイコンをPNG形式の画像として取得する方法がいくつかあります。 ここでは、比較的容易な方法を3つ紹介します。ご自身で使いやすい方法を選択してください。

方法1: icnsファイルをプレビューで開く方法

  1. 対象のicnsファイルをプレビューで開く
    • 特にカスタマイズしていないのであれば、icns拡張子のファイルはデフォルトでプレビューが使用される
  2. 左のビューに解像度が異なる画像が表示されるので、必要な解像度のアイコンを選択してコピー(⌘ + c)する プレビュー.appでicns拡張子のファイルを開く - Zoomアプリケーションの例

  3. 新規ファイル(⌘ + n)を作成
  4. 保存(⌘ + s)すると保存形式の指定を求められるので、PNGとして保存する プレビュー.appでPNGとして画像を保存 - Zoomアプリケーションの例

この方法は、icnsファイルをアプリケーションのContents/Resourcesディレクトリを特定する必要があるので、少々面倒な印象です。

方法2: アプリケーションの「情報を見る」とプレビューを使用する方法

  1. Finderアプリケーションで対象のアプリケーションを表示する
  2. アプリケーションを右クリックして「情報を見る」を選択する 右クリックをして「情報を見る」の選択 - Zoomアプリケーションの例

  3. 左上のアイコン部分にフォーカスを当ててコピー(⌘ + c)する アプリケーションの情報でアイコンにフォーカス - Zoomアプリケーションの例

  4. プレビュー.appを開いて、新規ファイル(⌘ + n)を作成
  5. 保存(⌘ + s)すると保存形式の指定を求められるので、PNGとして保存する

この方法は、方法1と異なりicnsファイルを特定せずに済み、特殊なアプリケーションインストールやコマンドライン操作が必要ないため、汎用的な印象です。

方法3: Iconsアプリケーションを使用する方法

Iconsアプリケーションの最新バージョンを事前に https://github.com/SAP/macOS-icon-generator/releases からインストールしてください。

  1. Iconsアプリケーションを起動する Iconsアプリケーション
  2. 対象のアプリケーションをドラッグ&ドロップする Iconsアプリケーションにアプリケーションをドラッグ&ドロップ - Zoomアプリケーションの例
  3. 保存したいサイズを選択して、[Save]する

アイコンを抽出するためのアプリケーションであるため、専用のアプリケーションをインストールするのに抵抗がない場合は、このアプリケーションを使用するのがお勧めです。

終わりに

今回はmacOSアプリケーションのアイコンの画像を取得する方法を紹介しました。 .appのアプリケーションが特定できるのであれば、比較的容易に実アイコン画像を取得できました。

pkgファイルにパッケージ化されているソフトウェアの場合は、pkgをデバイスにインストールしてから、アプリケーションを特定するのは面倒です。 次回以降、pkgファイルからアプリケーションを特定する方法を紹介できればと思っています。